根腐れした鉢の土を使ってトマトを育ててみたら病害虫知らず追肥しらずでトマトが育つ

土と水の研究日誌

だいぶ前にビオトープのどぶ臭くなった土(ヘドロ)をぬかで発酵させて、追肥に使ったというブログを書きました。

追肥をつい面倒くさくなってしまうなるげんとしては、あのヘドロ追肥は一回の施肥でそこそこの効果があり、個人的には満足でした。まめな追肥やめちゃくちゃ日光が当たったりすると、もっと収穫高があったと思うんですが、マンションの一番の敵は日光かなと思うくらい制限がある中ではまあまあかと。

追肥を面倒くさがるのは私のせいですからね。施肥のせいではないですし。

そんな時、たまたま家の鉢飢え植物が根腐れしました。

植物はこちらです。

こちら名前が不明です。忘れてしまったのが残念。日陰の庭のシェードガーデニングという本を参考に庭づくりをしたときに、近所の肉屋さんにゆずってもらったという植物です。

日陰でも育ち、葉の形・花・巣がともにとてもインパクトがあって、なにより虫や病気知らずで育ってくれます。さらに気づかなかったんですが、こぼれだねで増えるようで、鉢の外にも勝手に生えてくれました。

ちなみにディズニーシーでも見かけて、ちょっと感激したものです。

たまたま春ぐらいに庭に出ていた時、何やらどぶ臭いなと思っていたら、この植物の鉢植えが水を張っていました。水が抜けなくて腐ってしまったようでした。水抜きの穴が1つで、根っこでふさがれていました。

とりあえず水を抜いたんですけど、抜いてもくさい。

どぶ臭いんです。まさにあのヘドロのにおい。

根腐れしたんだなと思いました。

周りにも迷惑なので、急ぎぬかをまきました。(ぬかをまくときは、ある程度の大きさがないと、植物が発酵パワーでやられてしまいます。小さいときは注意が必要です。詳しくは無農薬でバラ庭をを参照ください)

私の無農薬管理の教科書のような本です。

こちらがぬかをまいた直後の状態です。実はこの青々としている植物も伸びている葉は腐っており、簡単に抜ける状態でした。

そのため植物は抜いて、穴をふさいでいた根っこもハサミを使って除去しました。

ぬかをまくとすごいのが、その日のうちに臭いがなくなります。

その日からしばらく雨もなかったことがあって、順調に土は発酵したようです。

見事な黒さだなと思い、今年はこちらにトマトを植えてみることにしました。

ちなみに植物はもう根腐れしていてだめだったみたいでした。でも周りにこんな大株があるので、いままでありがとうという気持ちでお別れです。ごめんねー気づかなくって。

ヘドロ化した土を使った野菜栽培

もしヘドロを処理して畑などに使うとしたら、ヘドロ化した土を使うタイミングっていつなんだろうと思いますが、私はヘドロ臭さが抜けたら大丈夫ではないかと思います。ただ土の下のほうまで臭さがないかどうかはチェックしたほうがいいと思います。

どうチェックするかというと、私は土をスコップなどでひっくり返し、臭いがでてこないかを確認しました。

(こういうことができるとしたら、大量なヘドロや広い範囲は難しいなとは思いますが…)

放置していたので期間を正確にはかっていませんが、2‐3週間もしなかたかもしれません。

全く問題ない状態になってから植えました。

でも植えたところでトマトだけではさみしいしと思い、後ほどパセリとセロリを植えました。

野菜の葉が食べられたとき(余談)

今回トマトを植えたのと同時に、別のプランターにさつまいもを植えました。さつまいもは昨年トマトを育てて、現在にんにくも栽培中のプランターに植えました。

私はプランターの土も再生させないで使い続けたい(笑)

広げて天日で干せば再生して使えるとは思うのですが、今までの虫たちやぬかで育てた微生物も全部リセットするようで、なんかすごくもったいないと思ってしまうんですね。

できれば土を足し続けて使いたい。

輪作がきになる野菜も同じプランターで何年も植え続けられたらなおよい。

そう思って土を変えない実験中です。

そのためさつまいもを植えたのもそんな何年か使い続けている土です。

今回のヘドロ土と、さつまいもの土で、野菜が食害被害にあったのはさつまいもでした。

個人的にはさつまいもはやせた土地でも育つというイメージだったので意外でした。

トマトは虫知らずでした。

これは土の違いではないかと思っています。

土が強いから野菜が強く育ち、結果野菜に虫が来なくなったのだと思います。

私が育てていて植物を観察していると、やられる植物・野菜というのは、もうすでに弱っているから虫や病気の害にあっているようにみえます。

虫は人から見て弱っているように見えない段階で、野菜や植物の状態を見抜いているのかなぁと思っています。

上記のようにさつまいもとトマトを比べてみましたが、ヘドロ土はトマトがピンで育ってる間もトマトを立派に育て上げてくれたようです。それからセロリとパセリを入れましたが、どれも虫が来ません。

さつまいもは1つのプランターはだめになり、もう1つは育ち始めました。これも土の違いかもしれません。

スタートの地点でそれがどう育つかがある程度決まるというのは、すごいですよね。

私がもし農家だったら、自分の育てた土を手放したくないと思ってしまう…。

ヘドロ土の使うときの注意点

ヘドロ土の私が思う注意点をご参考までに。

しっかり完熟させてから

完熟しないと野菜がやられてしまうと思うので注意が必要です。

腐ってしまうときは嫌な臭いがすると思います。それは嫌気性発酵ではないかと思っています。嫌気性発酵は主に、空気が届かないところで起こるようです。なので地面だったら深すぎないところに生ごみを埋めておけば、嫌な臭いはしません。

空気が届くところで起こる発酵好気性発酵で、ヘドロが臭いがでなくなったのもこれが起こったからではないかと思います。

今回、根腐れした鉢は深さ自体はあるのに、なぜ好気性発酵が順調に行われたのかというと、おそらくですが容器の質ではないかと思っています。これはたまたまですが、根腐れを起こした容器は陶器みたいな素材でした。ある程度の通気性があったためではないかと勝手に思っています。

土を頻繁にひっくり返したとかはしていなかったためです。

この空気が届くかどうかはぬかを使って土を発酵させる際はとても大事なので、プランターの時は気を付ける必要があると思います。

何が土に入っているのかを気を付ける

当たり前だとは思いますが、ヘドロ土は何でできているか、ですね。

自分の庭でできたものなら、変なものが入っていないことがわかるから安心です。

でももし知らないものが入ってもおかしくない環境だったりしたら、気を付けたほうが良いと思います。

自分が食べる野菜の中に入ったとしても問題ないものなのかをしっかり管理したうえで、ヘドロ土を利用したほうがよいと思います。

ヘドロだったり腐ってたら何でもよいではなくて、無農薬の土、無農薬の植物、自分の追加しがモノが人や植物に問題ないものであることを把握していないと、周りまわって野菜や家族に戻ってくると思うと怖いですよね。

ちなみにどぶ臭いというのは、安全なものを使っていてもやはりどぶ臭かったです。

個人的にはこの土を腐らせるというのはとても面白いので、どうやったら土を腐らせることができるのかをもうちょっと研究してみたいと思っています。

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