実は猫風邪ではなかったことをどうやって話すか
病院から帰宅したものの、どうやって話したらよいかなぁと子供たちにこの話をどう切り出すか悩みました。
自分も聞いて泣いてしまったし、子供たちには受け取るのが厳しいかもと…。
特に次女はげんちゃんと一緒に寝たりしていたので、ショックが大きいかもしれないと思いました。
でも伝えないのもよくないので、事実のみを淡々と伝えることにしました。よくなるよとか、もうダメとかも、見当もつかなかったのでどちらも切り出さずに話しました。次女も泣きながらでも聞いて、風呂場にまっしぐらにむかった玄ちゃんをなでなでしていました。
この日はステロイドを注射してもらっていたので、もう様子を見るだけでした。
それでも少しだけご飯を食べてくれました。ステロイドの効果だったのかもしれません。でもこの夜が峠なのかもという感じの弱弱しさでした。
それでも食べているのは、私が食べてほしいと思っているから食べてくれてるのかもと思うと、食べさせるのはいいことなのか、どうなんだろうと悩んでしまいました。
それでも食べる量は少なく、見るからに元気もなく、子供たちには今夜が峠かもしれないから最後にちゃんと玄ちゃんを撫でてあげなさいねと話をするくらいでした。
次の日はちゃんときました
げんちゃんは次の日、無事でした。
相変わらず風呂場の上でしたが、それでも少し食べて少し水を飲むようになりました。
再診
先生に言われた再診の日になりました。
げんちゃんは無事でした。もうダメかもと何度も思ったのですが、前回先生にステロイドの注射を打った時に、このタイミングで連れてきてもらってよかった、ステロイドの注射を打てたのはよかったと思うと何度も言ってもらっていたのを思い出し、ひたすら嫌がる薬を飲ませ、とにかくちょくちょく顔をだして、ご飯を少しでもいいからと食べさせました。
再診も血液検査でした。
同時に猫ヘモプラズマ感染症の検査もしたいといわれました。
猫ヘモプラズマ(Hemoplasma)感染症は、病原体の猫赤血球への寄生により赤血球の破壊が引き起こされ、溶血性貧血が発生する疾患である。 その感染経路は、ダニによる吸血、猫同士の喧嘩による咬傷、および母子感染が考えられるが未だ明らかではない。急性期における臨床症状は、発熱、元気消失、食欲不振、黄疸、沈鬱、脱水、脾臓の腫大および血色素尿等が認められる。 一般血液検査では、通常は再生性の貧血が認められ、中には血小板減少症が認められることもある。
猫感染症研究会
前回の検査の時に、そもそも猫風邪で受診したけれどこの脊髄の病気のせいで発熱したんだろうといわれていました。抗生剤が効いてしまったから猫風邪と思っていたけれど、けがをしての出血がなかなか止まらないのも脊髄の病気のせいで赤血球がないから、通常だと簡単に止まるような怪我でも血が止まらなかっただろうとのこと。
この猫ヘモプラズマ感染症は脊髄の病気の1つでほかにもあるらしく、この検査でも突き止められないかもしれないし、そしたらヘモプラズマ感染症ではなくてよかったという結果になると…。
割に高いですけどね…。
でもまぁ、このヘモプラズマ感染症はそんなに発生率が低いわけでもないらしく、先生曰く割といるとのこと。
そして赤血球にこの細菌が回ってしまっているので、完治が難しいが、よくなる子もそれなりにいるとのことでした。
抽象的な表現に思われるかもしれないですが、私はなかなかリアルな感じだと思いました。どうなるかはやはりその子次第だし、だれにもわからないですよね。
それに私もこのころには完治しなくても、せめてもう少しを一緒に過ごしたいというのと、せめてもう少しよくなって苦しまないで生活できるようになってほしいという希望でした。それが寿命がもしかしたら、年を一緒に越せなくても、彼が少しでも苦しまなかったらそれでいいかなと。
この時の血液検査は、こんな感じでした。

青のラインはヘモグロビン、赤は赤血球です。
赤血球は前回0だったのがわかります。今回で若干増えましたが、それでもこれでは血が止まらないといわれました。
ヘモグロビンは同じぐらいです。これは先生からするとよい傾向だったらしく、前回までに急激に減ったヘモグロビンがステロイドで止まったことを示しており、効果があったのでとてもよかったとのことでした。
もうそれを信じて、私はご飯を食べさせ、薬を飲ませ、彼の生命力を信じるしかないと思いました。
ほかの方法はないのだろうか
帰宅してからはテレワークだったので、家で仕事をしていました。
その間に、ふと気になって、後で調べ始めました。
そもそも猫ヘモプラズマ感染症とはなんなのだろうか?
赤血球と白血球が減ってしまうというのはどういうことか?
脊髄や免疫の病気ってなんだろうか?
調べているうちに猫の免疫について書いているサイトと、げんちゃんと同じような症状の病気になり元気になった猫ちゃんの記事を見つけました。
一縷の希望ってこういうことをいうのかなと、大げさかもしれないのですが思いました。
よくなったという記事を見ると、希望が持てましたし、勇気づけられました。それに方法があるというのが本当に頼もしかったです。
ステロイドしかない、これしかないというのだと、もしダメだった時は?というのを考えてしまいました。
またやってみて結果をみて次の診察をというのはもっともなんですが、先が見えないというのが、私には不安だったのかもしれません。
免疫を強化するというのが玄ちゃんではうまくいくのか、私にうまくできるのか心配ではありますが、玄ちゃんの免疫力を強化していく方法も取り入れたいと思っています。
今日は11/29で、次の診察は明後日です。
現時点までを記載したので、更新はまた次の診察以降になります。
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