水質と生息する生き物の関係

土と水の研究日誌

ユスリカ騒ぎから10日、ようやくカメを戻せそうです。

そこで改めて水質、主に冨栄養について考えてみようと思います。

冨栄養とは

冨栄養=水質の悪化ということが多いように思います。

でも実際には、水が濁るから水質が悪化というわけではなさそうです。

カメ水槽も決して水が濁ったわけではありませんでした。

どちらかというと、最近は磨かれたようにピカピカの水だったのです。

となると冨栄養とは何なのか。

富栄養化とは海水や川の水にふくまれる栄養分が自然の状態より増えすぎてしまうこと。洗剤や農薬、肥料などにふくまれるちっ素やリンは、植物やプランクトンの栄養になる。

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水槽だと「餌のやりすぎ」が、「肥料などに含まれる」…にあたるのではないかと思います。

私が水に冨栄養化を起こすときは、餌が原因の場合が多いように思うからです。

人間の場合だと排泄物が河川に流れ込む、洗剤や農薬の多用による水質汚染ですね。

冨栄養化におけるユスリカ

ユスリカが赤虫の時、赤虫は土の中で泥を食べ、有機物を吸収・消化するそうです。

泥や粘液で巣管と呼ばれる繭(まゆ)のような衣をつくり湖底に沈む幼虫は、泥を食べ、有機物を消化・吸収し、残りを糞として排出しバクテリアが分解しやすくしています。このように幼虫は高い水質浄化能力を持っているのです。そして、水中にあるリンや窒素を体に蓄積します。その幼虫が成虫となって大量に飛び立つので、優れた有機物除去能力が発揮されるのです。

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水中の中で何が起こって土が分解されるのかが私の中では謎でした。

(それはヘドロをいじる機会があったからで、ヘドロの仕組みもなかなか興味深いのですが、それは別の話ですね)

何かが土を分解するから、深海にもひたすらたまり続けるであろう土で、海がふさがれないんだろうな…ぐらいにしか思ってませんでしたが、赤虫はまさに水の中で有機物を分解し、分解しきれないものはバクテリアが分解しやすいよう細かくしていた…というわけです。

土の仕組みと似ていますね。

土も微生物が大活躍します。

でもその大活躍の前には、ダンゴムシやミミズ、そのほかちょっと嫌われる虫が分解しています。

調べればもっと分解する虫は出てきそうですが、赤虫はその1つにあたるわけですね。

ではなぜ冨栄養化が起こるのか

赤虫など分解し続ける何かがいるなら、なぜ冨栄養化が起こるのでしょうか?

おそらくそれは冨栄養化のスピードが、赤虫の分解するスピードを超えているからではないかと思います。

人が手を加えると起こることのスピードは、自然の許容範囲を超えすぎてしまっているのではないか…なんて思うわけです。

冨栄養化を起こさないようにするには

分解されるスピード以上に何かを加えないことかなと思います。

これは水槽にというより、自然環境においてという方が当てはまるかもと思うのですが、私が考える冨栄養化を抑えるポイント。

・餌を与える量を考える。

・管理をする。(水草を増やす。生態系ピラミッドにおけるどの生き物がいるかを調べ、調整するなどを含む)

・河川なら浄化槽を通して汚水が入り込まないようにする。

・農薬・洗剤の使い方、そもそもそれでいいのかを考える。

人が作り出すものを人が制御する、でしょうか。

個人的に洗剤などが河川の水質に与える影響とそれによってどういう弊害が起こるのかに興味があり、もっと調べたいと思っていました。

人が思っている以上に、人が出している者の量は多く、それは自然の許容量を大幅にこえているのではないかと勝手に推測するわけです。

ユスリカが発生したということは、カメ水槽では何かが足りてないから、冨栄養化が起こり、ユスリカが増えた…

何が足りなかったのか、もうちょっと水について調べる必要がありそうです。

現時点での私の考えでした。

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