朝、水槽を見たら蚊のような羽虫が沸いていたことはないでしょうか?
まさになるげんの水槽もそうでした。
水槽を覗くと虫がいる。それも見ると結構いる、同じ種類が。
だいたい同じ種類が多く発生しているときは、よくない傾向のときですよね。
追記:これを書いているときは、2020/9/21です。時間をおって状況を書きますので、日時を追加しています。
ユスリカってどんな虫?
ユスリカ(揺蚊)はハエ目(双翅目)・糸角亜目・ユスリカ科(Chironomidae)に属する昆虫の総称。和名は幼虫が体を揺するように動かすことに由来すると言われる。大部分の種は幼虫が水生で、川、池などほとんどあらゆる淡水域に棲んでいる。他には海の潮間帯に棲むものや陸生のもの、水辺の朽木の中や土壌中などに棲む半水生的なものなども少数ある。中には水生昆虫や貝類に寄生する特殊なものも知られている。釣り餌や観賞用高級金魚の生餌に使われるアカムシはオオユスリカやアカムシユスリカなどの幼虫である。成虫はカ(蚊)によく似た大きさや姿をしているが、刺すことはない。またカのような鱗粉も持たないため、カと見誤って叩いても、黒っぽい粉のようなものが肌に付くことはない。しばしば川や池の近くで蚊柱をつくる。アフリカのマラウイ湖での蚊柱は数十メートルの高さになることで知られる。
wikipedia
蚊にそっくりだけれど血は吸わない。
幼虫時代は赤虫と呼ばれ、その名の通り赤いうねうねした虫とのこと。
今回、なるげんの水槽では底面の砂では見つけませんでした。
水面に漂っているのは悪い兆候かも

水槽でみつけたのはこれでした。
こんな細くて黒いもの。しかも動かない。
調べたところ、ユスリカが幼虫から蛹となって水面で脱皮した抜け殻のようです。
なるげんの水槽からはこれがいくつか出てきました。
出てきたのは濾過器のモーターあたりです。
他にもいるのでしょうか。いるとしたら、どこにいるのでしょうか?
ユスリカは水槽のどこにいるのか?

結果として濾過フィルターの中のろ過材の中でした。
こちらのろ材の網目にくっついている赤い紐みたいなもの。これが赤虫です。
本当にいるわと半ば関心しましたが、みつけられたのはネットの情報のおかげです。
他にも水槽の砂の中にいることもあるため、注意して観察してみてください。
では見つけたらどうしたらよいのでしょうか?
フィルター掃除、ひどいときはリセットも
発生源がみつかったので、ひとまずは濾過器の掃除です。
ちなみに私が使っているのは、GET メガパワー6090で、ろ材が3袋に分かれています。
他のろ材2袋はどうかというと、二つとも袋が網目ではないんです。
こちらのGEXのろ材は開封できない袋に入っていて、いろいろ洗いたい私は一つは100均の洗濯ネットに入れ替えました。網目が細かいタイプです。
そのため赤虫が中に入っている可能性はなく、袋をあらうだけで済みました。
しかしながら、この網目タイプはとにかくどこにいるのかわからない。
しょうがないので、バクテリアがなくなるのを覚悟の上でしっかり洗いました。さすがに熱湯消毒まではしませんでしたが、ぴっかぴかになりました…。
ウールマットなど物理フィルターの掃除、交換。
こないだ変えたばかりなのに…、となくなくウールマットも交換しました。
しかしながら替えのないスポンジのようなフィルターは、熱湯で煮沸しました。
さすがにこれには耐えられないだろうとぐつぐつと煮込みましたよ。
ご家族の方にはぜひ配慮して、支障のない鍋などをご利用ください。
私はご家族に配慮して、支障がないよう鍋をしっかり洗うこととで対応しましたよ。
おそらく家族が見たら、ここは感性が違うんだよなと言われること間違いなしですが、洗えば問題ないということに個人的にしています。個人的に。
なんでユスリカがわいたのか
ユスリカ自体は河川のどこにでもわく虫だそうです。
でも今回なぜ水槽で出てきたのでしょうか?
冨栄養
私もビオトープをリセットしたのは、水に油膜が貼ったからなんですが、それも冨栄養が原因でした。中はひどいことになっていました。なぜ冨栄養になったかというと、餌のやりすぎでした。(餌をやっている時点で知識不足ですね)
カメがいるので、餌は避けられないとはいえ、我が家のカメは餌が欲しいと暴れます。私はそのたびにレイアウトが崩れるとひやひやするという、一種の脅迫状態…。
…もしかしたら上げすぎかもしれないですね。
いま、水質検査薬がないため調べられないのですが、水質が悪くなっている可能性は高いです。
大量発生するユスリカは、河床の有機物を食べて成長していき、成虫になって、一斉にかつ大量に川から出ていくため、川底に含まれる栄養塩類(大量にあると富栄養化の原因になる窒素やリン等)を効率よく除去してくれます。これにより、水質の改善、保全に役立ちます。
国土交通省中部地方整備局
水質をチェックしてみると亜硝酸塩が高いなどわかるかと思います。我が家はカメがいるから(いいわけか?)亜硝酸塩などの数値が高めです…。
夏で蓋を外していた
夏の名残でまだ我が家の水槽は水温が高めです。(2020/9)
そのため水槽の蓋を開けています。
そうすると外から入ってくるのを防ぐ手立てがあまりないですね。
温度を上げたくない場合は、網を張って防ぐなどの手もあるそうです。
掃除の手抜き
おそらく、きちんとした方ならやらないと思うのですが、さかのぼれば前回の水槽掃除の際に、なるげんは手抜きしていました。
濾過器の中のフンやえさの残りかすで汚れた水は、植物に使うと植物にはいい栄養のようです。
別件で実験したところ、植物にとっては肥料のように成長を助けてくれたので、なるげんは水替えの際の汚い水は庭にまいています。自分の水槽だからこそ、何でできているかわかるのでできることですよね。
そこで前回、あることを試しました。
大きな汚れを取り水を物理的にある程度濾過して、残り水は濾過機に戻して使ったらいいんじゃないかと…。
逆効果のようですね。
ちょうどその水を中途半端に変える濾過器掃除から一週間、ユスリカが沸いてきました。
こんなミスを普通しないとは思いますし、恥さらしですが、一応残しておきます。
濾過器を掃除するときぐらい、濾過器の中の水はきれいにしたほうがいいようです。
夏の水替えの失敗かも
夏場の水替えの手抜きが、今回のユスリカ発生の原因のように思えるなるげんの水槽です。
血を吸わないとはいえ、見ていて本当に気分は悪いわ、本当に駆除できたのかもわからない不安など、沸いていいことはありません。
ぜひ適切な水槽管理で、綺麗で楽しい水槽ライフを。
それにしても冨栄養は本当に奥の深いテーマですね。
後日譚1 2020/9/22(濾過器を掃除した次の日)
ユスリカ、0を期待したのですが…
つまり普通に発生していました。数が若干減ったかな?というぐらいです。
がーん。
水槽覗いたら、何匹か飛んでおり、水面には相変わらずの抜け殻。
怒りのたも網ですくいまいたが、中身がないのであまり意味はないですね。ほっといても誰も食べない見た目の問題です。
そこでさらに情報はないかと調べたところ、そもそも屋内の水槽にユスリカがわいた例はあまりないんですね。
なぜユスリカが屋内水槽で沸いた話があまり出ないのか
そもそもあまりないんだと思います。
私は窓を開けっぱなしにすることが多く、網戸すら開けっ放しです。その窓の近くに水槽があり、しかも水槽の蓋を夏場のため閉めておらず、虫が入って来放題だった…という、普通あまりない条件が重なってると思います。
そしてそこにはユスリカの卵や赤虫を食べる何かが何もいなかったという…。
ユスリカには天国ですね。
屋外水槽で赤虫がわいた例が多い
それはもうごもっともですよね。
私も屋外で水生植物を育てたかったのですが、ボウフラが沸くのが嫌でメダカを入れたくらいですから、屋外に水をはってたら虫が卵を産むのは想像に難くないですよね。
ビオトープやメダカの育成をしていて、ビオトープのヘドロに沸いたとか、メダカの稚魚の水槽にわいた、というのを読ませていただきました。
納得ですよね。メダカの稚魚だから赤虫が食べられないのであって、成長したメダカなら赤虫がちょっといたり、ボウフラが沸いても食べちゃうから、問題にならないですね。
むしろ餌。
私も屋外のビオトープが2つありますが、ボウフラとかあまりみかけません。見ても気にしないですね。餌をあげていないので、ボウフラたちは貴重な餌ですから、むしろウェルカムなのかもしれないですよね。
おそらく彼らは四六時中食べ物を狙っているので、出てきたら食べられてしまうサイクルではないかと思われます。そしてそれは理想のサイクルですよね。
でも屋内の水槽には、残念ながら赤虫を食べる人たちがいないんですよね。
調べたところ、ヤマトヌマエビは赤虫を食べないとのことです。
カメはそもそも生餌を餌と見ていないですし、ざるのような警備網?だから赤虫は悠々と生きていけますしね…。
やはり屋内水槽ユスリカが沸くというのは、あまりない例なんでしょう。
9/22時点の対策 赤虫バスターズ
濾過器を煮沸することや、砂をきれいにするため天日干し…なども考えましたが、魚たちの負担が大きいのと、めんどくさいのでやめにしました。
その代わり、赤虫バスターズを入れることにしました。

屋外水槽で飼っているメダカを入れました。
我が家で唯一大人サイズまで大きくなったメダカです。3匹で全部です。
その子孫たちがまだ外にいるので、大人メダカのカメは子孫に任せて入れ替えました。
この大人たちにぜひ赤虫を駆除していただき、大人の威厳をみせてもらいたいものですね。
※ちなみにこの水槽にメダカを入れるのがいいのか悪いのか、よくわかりません。でも自分の水槽ですので…。赤虫を食べる生体ならいいのではないかと思います。
メダカは元気に遊泳しておりますが、のんたらしているので、そもそもの目的を果たせるのかはまた別の話ですね。
また明日、ユスリカがどのくらい沸いたのかを調べたいので、水槽に蓋をしてみました。我が家の水槽は水温が高めなので、調査したらまた開けたいと思います。
対策2 水作プロホース
改めて気づいたのですが、砂を清掃していませんでした。
プロホースみたいなのあるといいなーとずっと思っていたんですが、網で適当にごみを巻き上げて取っていただけですませていました。
なので、きちんと砂の中をきれいにしていません。
これはもしかしたら赤虫の温床になっているかもしれないと思い、今朝急遽通販しました。
ユスリカの発生具合観察しながら、砂を清掃していこうかと思います。
うーん、汚い…。
対策3 ウールマットでモーターのフィルター部分をまく
ある方の動画で同じGEXの濾過器を使ってました。
でもモーター部分(水の吸い込み口)に据え付けのスポンジの上から、さらにスポンジ巻いていたんですよね。
おお!と思っていて何もしていなかったんですが、今回の赤虫騒ぎでちょっと考えました。
濾過器の中に入り込んでしまうと本当に面倒くさいのですが、水の吸い込み口は1つしかないので、そこにもしものことがあっても入らないようにするのはよい方法かもしれないと思っています。
ただ見た目がよろしくないですね…。
この赤虫騒ぎが収まるまで、ちょっと試してみようと思います。
結論としての方向性
きれいに掃除(つまりフルリセット)して赤虫を取り除くのは魚もいる水槽では手間もかかり、生体への影響も怖いのでやめました。
その代わり、赤虫バスターズことメダカを導入して蛹になる前のユスリカを食べてもらい、蛹から羽虫になり卵を産んだとしても、卵から赤虫になったところをメダカに食べてもらい、徐々にユスリカが発生するのを減らしていくという、草の根作戦です。
なので、時間がかかりそうです。
経過を記録として残していきます。
この草の根作戦の間、水槽の主?ことクサガメは別水槽に退出いただきました。
どのくらいかかるんでしょうか。
カメは寒くなる前に戻ってこれるのでしょうか。
やってみたらわかります。
後日譚②その後のその後
9/21 ユスリカ大量発生(たぶん7-8匹)
9/22 ユスリカまだ発生(確か2-3匹)
ユスリカバスターズを投入。
9/23 ユスリカ 0匹。(このままうまくいくだろうか…。)
9/23 ユスリカ 1匹(でました…。バスターズ延期決定。)
9/24 ユスリカ 0匹
9/25 ユスリカ 1匹発生…。
減っているのは確かですが、撲滅とはいきません。
ユスリカの成虫が卵を産んでから、羽化するまでが3日とのことなので、さらに3日経過を見守ります。
効果はあるのか、ないのか、バスターズが食べているのを見ていないため、何とも言えないです…。
さらにその後
9/26 ユスリカ0匹
9/27 ユスリカ0匹
9/28 ユスリカ0匹
今のところ、発生を防げているようです。
カメが戻れるのも近いかもしれません。
カメがいないと、レイアウトが崩れなくて本当に楽です。
しかし魚たちがカメのおこぼれを食べていたのもあって、魚たちにいつ餌をあげたらいいのかタイミングがわからない…。
早めに戻したいですね。
9/29 0匹
9/30 0匹
とうとうでなくなって、5日経過しました。
明日、カメを戻そうと思います。結局、10日かかりました。
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